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閑居老人独語59

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05 /24 2020
 今日は日曜日。本来なら朝日名人戦の決勝が行わている日。中止になった現在、当然在宅。
 NHKの将棋対局は「NHK杯戦アーカイブス」企画として、32年前の大山十五世名人―羽生五段戦を放送していた。羽生さん18歳。若い。見始めたら目が離せなくなった。門外漢の自分でも記憶しているこの期は、現羽生九段の初優勝の年。しかも破った相手が半端ではない。3回戦から決勝まで順に大山、加藤、谷川、中原の名人経験者をことごとく打ち負かしたのだ。
 一方、NHKの囲碁はアンコール放送として、前期の再放送。これはあまり芸がない。今朝の「週刊碁」には「NHKアーカイブ」として1964年の坂田―秀行の決勝戦を取り上げていた。こちらを放送で流してくれればいいのになあ。
 また幽玄の間では「幽玄の間クラシックス」として、元丈―知得、秀和―幻庵因碩戦など、囲碁史に名高い名局が取り上げられている。27日には明治の秀栄―田村保寿戦が解説されるようだ。

 久しぶりに晴れた。朝いちばんに新聞の俳壇・歌壇を見る。「コロナ禍」という言葉がすぐ目につく。
  コロナ禍で何かを忘れ春が行く
 選者・長谷川櫂の評が傑作。自ずから五・七・五になっている。
  ワスルルナ モリカケサクラ クロキカワ
  コロナ禍の散歩黄色に癒やされる菜花、蒲公英、連翹、山吹
 この歌、実感。いまは麦畑の黄金色もこれに加わるか。しばらく前にはモッコウバラをよく見た。名も知らぬ野の花も目につく。
 もう一首、こんなのもあった。
  ひょっとして今年の漢字になるのでは筆順もややこしい「粛」の字。
 こちとらは散歩以外は粛々と家にこもっている。営業をやめない店などを攻撃する「自粛警察」はいただけない。
 「一茶俳句と遊ぶ」(半藤一利)を読む。昨日は、時事川柳が本歌としていた一茶句をやっとの思いで探した。一方、一茶にもあきれるほど本歌取りが多い。
  なの花も猫の通ひぢ吹きとぢよ
  我里はひとりかも寝む天の川
  夕なぎに焼くやもしほの雲の峰
  思ひ入る山の奥にも師走哉
 百人一首を踏まえているのはわかりやすい。まだまだ古歌を踏まえた句がある。すぐに本歌がわかるもののみ挙げる。
  年の内に春は来にけり猫の恋―古今集冒頭
  ほのぼのと明石が浦の海鼠かな―三十六歌仙・人麻呂
  遠乗や霰たばしるかさの上―実朝
  春風や黄金花咲くむつの山―家持
  君が代や旅にしあれど笥の雑煮―有間皇子
  蟾(ひき)どのの妻や待つらん子なくらん―憶良
  人問はば露と答へよ合点か―伊勢物語
 最後に、へえー一茶がねぇと思う一句を。
  思ふ人の側へ割込む巨燵かな
 「巨燵」は一茶風あて字。普通は炬燵または火燵。このあて字は漱石句にもあった。
  病む人の巨燵離れて雪見かな
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