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閑居老人独語102

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07 /06 2020
 埼玉新聞囲碁欄の今週のプレーバック企画は、昭和46年の増田育男―マンフレッド・ヴィンマー戦と同51年の埼玉名人戦決勝の中園清三―福岡修二戦の2局。前者は埼玉新聞への外国人の初登場譜、後者は言わずと知れた頂上決戦だ。
 昨日の囲碁フォーカス、「囲碁普及に生きる名伯楽」を興味深く見た。そのテーマ、本線からはずれたところで、どうでもよさそうなことが印象深かった。一つは映像で見る囲碁サロンの背景がずいぶん片付いていたこと、もう一つは若き日の大澤さんの写真と息子さんの信君がそっくりだということ。
 NHK杯は安斎七段の快勝だった。
 県連理事会、総会の中止連絡を何人かの人に電話連絡した。皆さん、一様にホッとしたようでした。

 今朝から断続的に雨が降っている。九州では豪雨による甚大な被害が報じられている。
 東京のコロナ新規感染者は102人。5日続けての100人超えだ。この「独語」の今日の回数と符合するのはあまり気持ちのいいものではない。
 秋の文化祭囲碁大会実施の可否を協議するため、市の教育委員会に出かけた。文化団体連合会の全体会議は行わず、実施が難しそうな茶道、囲碁、将棋等の代表を個別に呼んでいるらしい。結局、近距離での接触が避けられない囲碁と将棋は中止せざるを得ないとの結論に達した。
 出かけるために車のエンジンをかけると、スピーカーから「サラダ記念日です」という声が流れて来た。
  「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日
 この歌、並びに俵万智さんの歌集「サラダ記念日」に由来するのは言うまでもない。歌集が出たのが1987年だから記念日ができたのもそう古いことではない。
 今日、俵さんはSNSで「いいね」を競う風潮に対し、「これはたった一つの『いいね』で幸せになれる歌です」とつぶやいていた。
 この七月六日はもちろん新暦だが、旧暦七月六日は七夕の前日。芭蕉の「おくのほそ道」には次の句がある。
  文月や六日も常の夜には似ず
 明日の晩は七夕だと思うと、今夜もふだんの夜とは違っているような感じがするという意。星まつりの準備等があるのだろう。サラダ記念日の7月6日も翌日の七夕を意識しているに違いない。
  「サラダ記念日」には若き日の思い出がある。恋はまったく絡まない。この年、民間教育団体の全国大会を埼玉が担当して那須の地で開いた。前々泊、後泊を含めて6泊7日の大イベントだった。その大会に合わせて、仲間たちと「高校生活指導の方法」という本を出版した。それを現地で販売する際の惹句に「神奈川がサラダ記念日なら、埼玉は…」と図書販売の係が書いたのを鮮明に覚えている。俵万智さんは当時高校教師。こんな歌があったからだ。
  万智ちゃんを先生と呼ぶ子らがいて神奈川県立橋本高校
 その後、「サラダ記念日」は280万部の大ベストセラーとなる。一方、わが埼玉の本はその2000分の1が売れたかどうか。全然手の届かない段違い平行棒だ。
 翌1988年には「男はつらいよ」シリーズの第40作にさっそく「寅次郎サラダ記念日」が登場した。旅先の小諸駅前で寅さんが、鈴木光枝扮するおばあさんと出会うところから始まる。マドンナの三田佳子はおばあさんの主治医役。この作品には随所に歌集中の歌が挿入されている。
  ため息をどうするわけでもないけれど少し厚めにハム切ってみる
  愛ひとつ受けとめかねて帰る道長針短針重なる時刻
  旅立ってゆくのはいつも男にてカッコよすぎる背中見ている
  寅さんが「この味いいね」と言ったから師走六日はサラダ記念日
 最後の歌はもちろん歌集にはない。
  
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閑居老人独語101

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07 /05 2020
 今月21日に予定した県連総会を中止します。コロナ感染者の再拡大に伴い、やむを得ないと判断しました。メールで意見交換をした理事さんたちも「文書で総会を代行する」方向を支持してくださいました。各支部の代表には再連絡いたします。
 今後、10日の会計監査を経て、総会用の議案書を送付し、意見があれば寄せていただく形で定時総会に代えさせていただきます。
 今日の囲碁フォーカス、大澤さんが取り上げられるということで、楽しみです。
 NHK杯には安斎伸彰七段が登場します。こちらも応援しましょう。
 どちらも、眠らずにしっかり見るぞ。

 熊本では豪雨災害が発生している。球磨川が氾濫し、人的被害も出ている。テレビの映像が映し出す濁流はすさまじい。
 朝、目覚めると雨があがっている。涼しいうちにと散歩に出る。途中、陽が射してくる。桜並木の陰に入るとホッとする。
 アマビエのヘッドマークをつけた電車が走り過ぎる。通学の高校生が乗ってない電車は1両に2、3人しか人影が見えない。秩父鉄道では4月末から、新型コロナウイルスの流行が少しでも早く収束するようにとの願いを込めてこのヘッドマークを取り付けた。かわいらしいアマビエとアマビエに扮した秩鉄のキャラクター「パレオくん」が並びそろったデザインになっている。真ん中に「疫病退散」の文字がしたためられている。なお、今月初めからは「アマビエ入場券」も発売している。
 そもそも、いま注目されているアマビエとは何なのか。1週間ほどまえ、朝日新聞の「ことばサプリ」というコラムでも取り上げられていた。アマビエは1984年に出版された「水木しげるの続・妖怪事典」のために描かれたものだった。その後、「日本妖怪大全」(1991年出版)にも登場するが、そこでは「アマエビ」と誤記されていた。ファンの間では唯一のアマエビ表記本は「レア物」扱いになっているという。水木さんが長く住んでいた調布市は、水木プロダクションが公表したアマビエの原画をウェブサイトで無料提供している。
 アマビエが登場するのは水木さんの画が最初ではない。もともとは京都大学附属図書館が所蔵する一枚の刷り物に描かれていた。それは半人半漁の妖怪で、髪の毛が長く、顔には鳥のようなくちばしがあり、体はうろこに覆われている。その脇に次のような文が記されている。
 「弘化3(1846)年4月中旬、肥後国(熊本県)の海中に毎夜光るものがあるので、役人が行ってみるとアマビエが現われた。「当年より6カ月は豊作となるが、もし疫病が流行ったら人々に私の写しを見せるように」と言って海中に没した」。
 この話が、コロナの流行とともに、疫病退散を願って掘り起こされたのだ。
 ただ、妖怪研究家の湯本豪一さんによると、江戸から明治の刷り物などに豊凶と病を予言する存在として登場するのは「尼彦」「阿磨比古」「天日子尊」であり、アマビエもアマビコが誤記されたのではないかとのこと。アマビコの語源を裏付ける文献はまだないそうだが、湯本さんは「予言」と関連し、「天の声」の意味ではと考察している。
 最近はアマビエにあやかったいろいろな商品も登場している。疫病退散アマビエせんべい、アマビエだるま、南部鉄玉アマビエ、アマビエゼリー、アマビエ手拭い等々。
 今朝の朝日俳壇には次の句があった。
  梅雨の雷「疫」が今年の漢字かも
  コロナ禍の一つにしたる昼寝かな
 ときどき昼寝ができる今の生活は、ある意味ありがたい。今日は昼のテレビ碁を見ながら眠らないようにしよう。

閑居老人独語100

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07 /04 2020
 前にも紹介しましたが、明日の囲碁フォーカスで県連副会長の大澤完治さんが「囲碁普及に生きる名伯楽」として紹介されます。大澤家の皆さんも登場するようです。ぜひお見逃しなく。
 また昨日(7/3)付で、大澤奈留美さんが五段に昇段したというニュースもありました。勝ち星による昇段とのことです。
 ご案内している県連の総会(7月21日)も、現状ではできるかどうか心配です。集まれない場合は書面で行います。7日の理事会は中止です。
 今日の新聞解説用テレワークは昭和54年の朝日アマ十傑戦決勝、渡辺俊夫―土屋俊二戦です。

 ついに3桁に達した。「閑居老人独語」の回数である。100日も続けられたのはそれなりに感慨深い。
 うれしくない100超えも、ここ3日つづいている。東京のコロナウイルス感染者は今日131人。しかも日ごとに増えている。今朝の川柳子はさっそく詠み出す。
  踏み出した足引っ込める百と聞き
  もう一度民度で防ぐおつもりか
 政府の確たる対処方針が見えない。こちとら、さらに自粛をつづけるしかないか。
 先にも触れた「兵器を買わされる日本」を読んで、そぞろうそ寒くなった。防衛費や思いやり予算は年々膨張し、辺野古の出費も膨大になる。皆、元をただせば税金だ。この本の帯に「税金がアメリカに搾取されている」とあるのは、むべなるかな。
 ふと明治の「建艦費」を思い出してしまう。以前、鳥越碧さんの「漱石の妻」を読んだときに初めて知った。
 「(明治29年)金之助は講師から教授に昇任した。月俸は変らず百円で、そのうち十円は建艦費として天引きされた。これは、海軍拡張のために明治26年、文武百官は月俸の十分の一を返上し、建艦費にあてるべきことという詔勅に従ったものである」。小説とはいえ、これは史実である。明治天皇自身も宮廷費を省き、軍艦を造る費用の一部として6年間毎年30万円を下付したという。
 金之助先生はれっきとした官吏―文豪漱石への道を歩み始めるのはそれから約10年後―であり、高給取りであったとはいえ、毎月一割の給料カットには不満をもらしていた。明治29年は熊本での新婚時代でもあった。今でいえば消費税10パーセントを給料から取られるようなものだ。消費税なら何物かを消費したわけだが、建艦費はただ払いだ。それが時代の制約とはいえ。
 建艦費の詔勅が出されたのが明治26年と知れば、誰もが翌年の日清戦争、さらに10年後の日露戦争へとつながる道を思うだろう。軍備の増強は時代の至上命令だった。日清戦争後の明治29年には、軍備増強および産業資材用鉄鋼の生産増大を図るため官営の八幡製鉄所の設立が決まる。操業開始は明治34年。
 2015年、八幡製鉄所を含む関連施設が「明治日本の産業革命遺産」として世界遺産の文化遺産に登録された。その一つに長崎の端島(通称軍艦島)がある。石炭を掘りだした島で、形が軍艦に似ている。
 この島の存在は内田康夫のミステリー「棄霊島」で知った。ここで連続変死事件が起こる。以来、関心を持っていた。いまは炭鉱全盛期の高層建築も廃墟と化しているが、そこが整備されて人気の観光地―現在は上陸できなくなったのかな―となっている。数年前、長崎でねんりんピック大会があったとき、終了翌日の自由時間に仲間を誘って訪れたことがある。
 いま韓国が世界遺産の登録取り消し要求をしているのは、東京の「産業遺産情報センター」の端島に関する展示内容に反発しているのだ。コロナが終息したら展示を見てみたい。
 

閑居老人独語99

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07 /03 2020
 新型コロナウイルスの東京都の感染者が二日つづけて百人超え。埼玉もそれに比例して増えている。こうした情勢に鑑み、7日に予定した県連理事会は中止します。なお、21日に予定している総会も場合によっては書面によって代行する形に切り替えざるをえないかもしれません。それについては追って連絡します。
 南越谷支部の樋口さんから碁会所等の情報を提供していただきましたのでお知らせします。まず棋院直営の4事業所の来店者数は今までの半分以下で、家賃負担に苦慮しているとのことです。池袋の3碁会所が閉店に追い込まれたというのも驚きです。
 昨日も藤井聡太七段勝ちましたね。昨晩のニュースから今朝のワイドショーまであっちでもこっちでも取り上げられています。たとえミーハー的であろうとメディアへの露出は悪いことではないでしょう。
 一昨日、人気テレビ番組「東大王」で出題された国民栄誉賞受賞者の名前を当てるしりとりのスタートの名前が「井上裕太」と表記されていたのはなんとも情けない。世間の認知度の低さの現れか。

 コロナ感染者が再び爆発的に増え始めた。
  100超えた外出爆発してるから
  経済も命あっての物種よ
 川柳子の言うとおりだ。
 今朝、散歩に出ると水路際の桜並木の下草を業者が刈っていた。久しぶりに感じた草いきれをなつかしくさえ感じた。水路の護岸のコンクリートの上でハクセキレイが黒く長い尾を上下させている。今までも目撃していたのだが、情けないことに名前を知らなかった。図書館の新着本コーナーから借りてきた「江戸鳥図鑑」には鶺鴒は出てなかった。
 少し調べてみると、鶺鴒は秋の季語とのこと。目についた句を挙げてみる。尾を振って叩くので石叩きとか庭叩きともいうようだ。
  鶺鴒のとどまり難く走りけり  虚子
  淵静かに鶺鴒の尾の動きけり  子規
  浅ければ水もたたきて石叩  鷹羽狩行
 この鳥が日本の「国生み」神話と関係があることもわかった。イザナギノミコトとイザナミノミコトが交合しようとした際、鶺鴒がしっぽを上下に振って見せたのを見て、行為のやり方を理解したということになっている。
 ついでにいえば、神話に出てくる鳥としては「八咫烏」がよく知られている。神武天皇が熊野から大和へ向かう際に道案内したことになっている。ここから日本サッカー協会はゴールに導く神様としてシンボルマークと定め、日本代表のエンブレムとしても採用した。
 今日でこの「閑居老人独語」は99回目。この数字は深草の少将の伝説を想い起こす。小野小町の美しさに魂を奪われた少将は小町への愛を募らせる。その想いを告げられた小町は、百夜通って満願の日、晴れて契りを結ぼうと約す。少将は99日まで通い、最後の晩、大雪のため途中で凍死してしまうのだった。
 わが「独語」はたとえ100回つづいたとて、契りを結ぶ美女が現われることはない。なんら生産性もない。あるときから100回を区切りにしようと思ってきたが、もう少しこの一人あそび、ことばあそびをつづけてみたい。すべての予定がキャンセルとなり、「閑居老人」に成り下がったことから駄文を書き始めた、その状況はほとんど変わってないわけだから。 

閑居老人独語98

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07 /02 2020
 今日はねんりんピック代表選抜戦を予定した日。参加申し込み者にははがき、電話で中止連絡をしました。中にお一人、ぎりぎりの申し込みだったので、はがきではなく、何回も何回も何回も電話したがいつもお話し中でどうしても通じない人がいらっしゃいました。どうしたのでしょうか。
 昨日の本因坊戦、昼食休憩再開後時点で三村九段は「中央で決戦となったが、白が全く勝てる気がしない」とツイートしていた。プロもそう見ているのかと思った。中央の白石は自分の碁であれば、確実に死んでそう。虎丸名人は簡単にシノぎきり、評価値もほぼ互角に戻った。ヨセで逆転したらしい。
 今日は藤井聡太の王位戦をときどき見ている。午前中から局面はけっこう煮詰まっている。藤井七段の評価値が高く出ている。

 朝から久しぶりの梅雨晴れ。庭に出て風を感じる。
 薄緑の柿の実が少しずつ大きくなっている。上生菓子の練り切りにでもしたいようだ。俳句の季語には「青柿」がある。
  あひびきの影の別れて青柿落つ  石川桂郎
  青柳ポトポト板を打つておとなう   荻原井泉水
 わが家の青柿もびっくりするような音を立ててときどき物置の屋根に落ちる。
 今まではまったく気づきもしなかった樒の実にも目がとまった。柿の実よりもさらに薄緑の鮮やかさだ。形は扁平で、いくつかの突起が出ている。そういえば、しばらく前に白い花が咲いているのを珍しいとの思いで見たのだった。古くから日本人になじみの深い植物で、万葉集にも登場する。
  奥山のしきみが花の名のごとやしくしく君に恋ひわたりなむ
 蜜柑も小さな実をつけている。色は濃い緑。柿の実は下向きなのに蜜柑は上を向いている。
  青蜜柑青柿くぐり紀の川へ  右城暮石 
 ただ、青蜜柑は秋の季語。青柚は夏の季語なのに。青葡萄、青林檎、青胡桃なども夏の季語。
  青蜜柑ひとに心の淵見せず  古賀まり子
  青蜜柑少女に秘密ありにけり  菖蒲あや
 正岡子規は「病牀六尺」の中で、そこから眺めた小庭の草花をスケッチし、多くの句歌に詠んだ。病む人にとっては心の慰めになったであろうことは想像に難くない。おのずと観察眼も鋭くなっていたに違いない。
 ぼんやり見ている限りにおいてはそこにあっても見えなかったものが改めて見えるようになったとすれば、コロナ禍のプラス面だ。
 話は変わる。今朝の新聞にアメリカのボルトン前大統領補佐官のインタビュー記事が載っていた。先に話題になった回顧録で、トランプ政権の外交の内幕を詳細に書いている。日本との関係をめぐっては、駐留米軍の経費として「日本が負担している25億ドル(約2700億円)ではなく、年間約80億ドル(8500億円)をトランプ氏が求めている」。それは「政治や価値観に基づく関係ではなく、金銭関係に基づく取引として同盟をとらえるトランプ氏の手法が具体化された要求だった」という。
 「兵器を買わされる」ディール(取引)と同一線上にある。
 夕方になって、新型コロナウイルスの東京の感染者が107人と発表された。緊急事態宣言後の最多を記録した。第二波による感染拡大防止にどんな手を打とうとしているのか。
 閑居老人はもとより夜の街に足を踏み入れることはないし、電車にも乗らない。明後日予定されていた東京での囲碁の会議も中止となり、メール会議で間に合わせる。

オオボケnaoちゃん

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